エンプラニュース2015年11月号に掲載の記事全文です

プラスチックニュース社様発行のエンプラニュース2015年11月号に掲載の記事全文です。

――ベトナムポリスチレン社のEPS――
12月から本格輸入販売
16年中に販売量1千4百㌧/年へ

プラスチック総合商社の弘英産業㈱(本社・東京都江東区三好、大石将弘社長)は、ベトナムポリスチレン社が生産しているポリスチレン『VNPS』のEPS(発泡ポリスチレン)の本格輸入販売を12月から開始する。これまで試験的な販売を行ってきたが、クライアントからの高評価を受け、営業品目に加え本格的に販売するもの。同社は販売量を2016年中に1、400㌧/年へと拡大し、VNPSのEPSを日本に定着させていく方針である。
弘英産業は、プラスチック製品や成形品、再生材料をはじめ、産業用工作機械の販売を行っているプラスチック総合商社で、日本で廃業した工場を買い取り、再構築して稼働させるノウハウを持つ。また、ベトナム事業としてベトナム法人コウエイベトナムを設立し、日本で培ったノウハウを使用してベトナムで再構築し稼働させている。
一方、ベトナムポリスチレン社は、2006年9月に設立されたポリスチレン『VNPS』のメーカーで、GPPS(一般ポリスチレン)、EPSそれぞれ5万㌧の年間生産能力を有している。将来的にはHIPS(耐衝撃ポリスチレン)も製造していく考え。所在地はベトナム社会主義共和国バリアブンタウ省ブンタウ市ドンシュエン工業区5番街。
弘英産業は、ベトナム事業の一環として昨年6月からベトナムポリスチレン社のポリスチレン『VNPS』のGPPS射出グレードの積極的輸入販売を開始。価格競争が激しいなか激安特価販売を行ってきたが、クライアントが求める高クオリティに対応できるPSとして販売量が拡大している。
また、『VNPS』のEPSについては試験的な販売を行ってきたが、クライアントから高い評価を得て、すでに相当量の販売量になっている。このため海外品を使用するユーザーに対し新たな提案商材としてEPSも営業品目に加え、本格販売に踏み切るもの。同社では販売量を2016年中に1、400㌧/年へと拡大していく考え。
弘英産業では、ベトナムポリスチレン社と協力関係を結んでおり、サンプルテスト評価も積極的に行う予定で、その評価結果をベトナムポリスチレン社にフィードバックすることにより、ユーザーが要求する更なる良品を展開し、『VNPS』のEPSを日本に浸透・定着させていく方針。
EPSの日本での販売エリアは、GPPSと同じく北海道から九州まで。販売はコンテナ単位での取り扱いを基軸とし、コンテナ14㌧、22㌧(パレット付き)として単位契約での輸入販売を開始する。荷姿は、紙袋、フレコンの2種類から提供可能。なお、将来的には小口発送にも対応していく見通しである。
『VNPS』EPSの商品ラインナップは、容器、緩衝材、建材、雑貨品などの用途向けの表1の6グレードで、販売単位の詳細は表2の通り。

表1.『VNPS』EPSのグレード
M(1・8-2・4㎜)
MS(1・19-2・0㎜)
S(0・84-1・26㎜)
SS(0・6-1・00㎜)
SSS(0・4-0・71㎜)
SSSS(0・25-0・5㎜)

表2.販売単位の詳細
20フイートで パレットあり 数量:14㌧
20フィートで パレットなし 数量:17㌧
40フィートで パレットあり 数量:22㌧
40フィートで パレットなし 数量:22㌧
発泡ポリスチレン製品は、『断熱性』と『緩衝性』に特長があり、また軽くて、成形しやすい。目には見えない部分に使用することが多いが、生活の中において幅広い分野で使用されている。特に水産関係、農業関係、工業関係、日常生活用品など極めて広範囲にわたり使われている。また、日本の産業を支える一方で、断熱材のように省エネルギー効果を高めることで環境にも役割を担っている。
用途としては、容器、緩衝材、建材、雑貨品などに多く使用されているが、弘英産業では現在使用されていない用途にも新たな代替品として積極的にEPSを提案し、新規用途を開拓していく考え。

プラパレット等の現地生産を完全子会社化へ

弘英産業は、創業30年以来『現状に満足することなく、新しい技術を追求する』精神のもと、プラスチック製品や再生材料をはじめ、産業用工作機械の販売を行っている。また、ITネットワークを活かして材料・素材や製品選定から販売及び材料着色・成形・加工技術を基幹に、多角的な事業を展開している。
同社は2011年度にベトナム国内現地法人コウエイベトナムに出資し、ベトナム市場に本格参入。2012年にはホーチミン郊外のビンズン省にコウエイベトナムと現地企業との合弁会社コウエイトダインダストリーズの新工場を立ち上げ、プラスチックパレットとウッドプラスチックデッキの現地生産を開始した。
合弁会社はこれまでコウエイベトナムが共同運営会社の株式5割強を保有してきたが、年内に弘英産業が全株式を買い取る予定である。取得額は1億円規模の模様。完全子会社化を機に2016年度はプラスチックパレット販売においてシナジー効果を発揮できるJⅤ先と資本提携する予定。また、従来品はワンウェイタイプと倉庫保管用パレットが主流だが、販売方法や価格についても全面刷新する予定。
弘英産業はニーズの多様化に伴い、あらゆる分野の製品開発から製造まで積極的に取り組んでいる。そして、顧客優位の思想を掲げ、常にお客の良きビジネスパートナーであり続けたいと願っている。